「源氏物語を読む会」報告

投稿日 2018年7月30日

「源氏物語を読む会」 第28回報告
                                      2018年7月26日(木)

 10歳ほどの美少女を見た瞬間から「自分のそばに置いて理想の女性に育てたい」と18歳の青年、光源氏はときめきます。心は高まっていくばかり。抑えきれない気持ちが噴出しある夜、美少女を自分の邸宅へ奪い取るクライマックスがこの日の講座でした。
 午前10時半、久保貴子講師はいつものようにご挨拶。ふだんなら、しばらくは古典がらみの軽いお話でスクス笑い声が起こるのですが、この日はすぐに本文へ。これから源氏が引き起こす出来事の重さ、深さが伝わるような始まりです。
 生母を失って、北山で尼君たちと暮らす若紫(源氏と結ばれたのち、紫の上と呼称)。あどけない少女が実は、父上・桐壺帝の后、藤壺の姪にあたることを源氏は知ります。しばらくの間、若紫にきれいな着物を着せたり、雛人形で遊んだり。しかし、尼君が世を去ると、事態は急変。若紫を父親が引き取っていく前に、何とかすると心を決めます。そして、ある晩のことー。
 紫の上はこうして源氏の私邸、二条院で暮らし始めます。気品のある女性に成長していく紫の上は、やがて六条院の「春の御殿」に住み、源氏の愛情を一身に受ける女性として描かれます。とはいえ、別の見方をすれば、正妻にはなれず、子供に恵まれず、育てたのは源氏と明石の上との間の姫君です。また最後は自ら六条院を去り、この二条院で世を去るという人生を歩みます。
 久保講師は、この紫の上の生涯を大局的に見て「何をもって人生の幸せとするか、という大命題が出てきますね」ともお話になりました。

 次回は24章「源氏、紫の上に手習を教え、ともに遊ぶ」あたりから最後までを予定。
 宿題は引き続き、この巻の和歌を古写本で読んでくること。

<日野稲門会>京極英二、小林知子、鷹尾清文、玉木雅治&ちづ子、本間崇夫、ほか一般会員 計19人

今後の日程は以下の通り        
8月=休講
9月27日(木) 10時半から
10月18日(木) 〃



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